劇場版 呪術廻戦 0

f:id:inu_suke:20211225011047j:plain

2021年 日本

監督:朴性厚

出演:乙骨憂太:緒方恵美 / 祈本里香:花澤香菜 / 五条悟:中村悠一 / 夏油傑:櫻井孝宏 / 禪院真希:小松未可子 / 狗巻棘:内山昂輝 /  パンダ:関智一 / ミゲル:山寺宏一 

 

大ヒットが保証された映画「劇場版 呪術廻戦 0」を観てきました。

来年2022年は呪術廻戦が社会現象になるだろう。

僕はミーハーですからね。乗るしかない、このビッグウェーブに。

それにしても映画館めっちゃ混んでました。今日公開初日なんだけど、すげえ混んでました。この熱量はエヴァ以来の盛り上がりですよ。

鬼滅の刃?なんのことですか?よくわかんないけど。来年は呪術廻戦が社会現象になるんじゃないすか? そして主題歌がいま飛ぶ鳥を落とす勢いのKing Gnuである。この作品への各方面からの期待の高さとプレッシャーが半端ない。

 

今回の「劇場版 呪術廻戦 0」は、原作の0巻、本編の過去にあたるエピソードゼロのストーリーとなっております。原作ファンはもちろん、原作を読んだことのない初見の方も、今作の映画だけでも楽しめる内容なんじゃないかと。あ、いや、原作読んでから見に行ったほうがより楽しめるのは間違いないですけどね。きっとこの映画見に行く客層は原作ファンがほとんどかとは思うけど。

それにしても、0巻は映画化に向いている内容だと思う、あらかじめ映画化のために用意したんじゃないかっていうくらい出来すぎている。非常にワクワクしました。

 

まず、この漫画って、キャラが魅力的なんですよ。魅力的なキャラが豊富なんです。今作の主役の乙骨憂太は言わずもがななんすけど、この漫画はとりあえず五条悟という最強のキャラがいるんですよ。あ、まってください。五条先生のことはこのあとちゃんと説明させてください。その前に、今回の劇場版、本編の主人公が出てないんですよ。あの、呪術廻戦の主人公って虎杖悠仁っていうんですけど、今回の劇場版にでてこないんです。すごくないすか?主人公出てこないんですよ?ドラゴンボールの劇場版に悟空が出てこないとかありえないでしょ?ワンピースの劇場版にルフィーが出てこないとか考えられないでしょ?

呪術廻戦の場合は大丈夫なんです。むしろ乙骨憂太のほうが主人公としてハマっているまである。いや、主人公の虎杖悠仁を温存しているわけです。かなり選手層が厚い漫画ですよ。

そう、この漫画、人気キャラの選手層が厚いんですけど、ほら、大体どんな漫画でも人気キャラって主人公じゃなくてちょっとクールな2番手が人気出るじゃないですか。この漫画は五条悟なんですよ。五条悟が最強なんです。それにしても五条悟に全振りなんです。カッコ良い要素を五条悟に振りすぎなんです。五条悟が最強すぎて一人だけインフレを起こしてしまっている状態なんです。この一人のキャラだけを最強にしすぎているのは斬新だと思いますよ。普通なら漫画の設定のバランスが崩壊してしまうから多少はバランス取ろうとするもんですよ。五条先生があまりにも強すぎるので普通ならつまらなくなる筈なんだけど、ちゃんと納得できる設定や説明ができてるのがこの漫画の凄いところなんです。そして五条悟が最強だという設定でありながらストーリーの緊迫感や緊張感を保っているのがこの漫画の凄いところなんです。

それと、厨二病にも全振りしているのも大事なポイントです。五条悟が最強の厨二病であるのがこの漫画の重要な要素なんです。

それを踏まえたうえで、今回の劇場版の主人公乙骨憂太、乙骨くんはねまず刀持ってますから。厨二病をブーストさせるアイテム「刀」、これは大事ですよ、刀を持ったキャラは伸びます。刀もった人気キャラといえば飛影、ゾロ、そしてトランクスもそうですね。とりあえず刀を持ったキャラは伸びる子なんです。そして更に乙骨はすごいですよ、リカちゃんを召喚できるんです。乙骨はリカちゃんという女の子に呪われているんですけど、リカちゃんは化け物でめっちゃ強い呪いなんです。ジョジョのスタンドみたいなかんじで化け物を召喚できるんです。乙骨のステータスはかなり優秀で欲張りな設定です。いいかんじに厨二病をこじらせています。

で、乙骨の声が緒方恵美なんですけど、緒方さんってエヴァのシンジくんの声の人です。もう完全にシンジくんなんですよ。見た目もちょっとシンジくんだし、性格や言動もほぼシンジくんなんです。この声優の起用はかなり賛否両論だと思う。あまりにもシンジくんすぎるのはちょっと狙いすぎでした。

きっと、この0巻の劇場版の物語のカタルシスはリカちゃんなんだと思います。リカちゃんの切なさがすべてであり、乙骨のエモさの動機でもあるんだと。

そして、アクションシーンがとにかくカッコ良いんだけど、この劇場版ってほぼ原作どおりなんですよ。まんまトレースなんです。たぶん、原作のクオリティが高いからなんでしょうね。特に作画の画力が高いからなんだと思う。原作の時点でキャラクターが生き生きと躍動しているので、アニメーションになっても躍動の印象がほぼ一緒。あらためて原作の画力の高さを実感しました。

余計なことをしないで、原作に忠実に映像化したという印象なんだけど、原作と違う点といえば、百鬼夜行に京都校のメンバーが追加で出てくるところですね、これはファンサービスだと思う。あの総力戦はアベンジャーズ感があってアガリました。

この映像のクオリティで渋谷事変も見たい。本編の続きも気になるところです。