ザ・メニュー

2022年 アメリ

監督:マーク・マイロッド

出演:レイフ・ファインズ / アニャ・テイラー=ジョイ / ニコラス・ホルト

 

面白かった。

めっちゃシニカル。こういう皮肉たっぷりな話大好きです。

 

太平洋岸の孤島に超高級レストランがありまして、そこのお店は超一流シェフが究極のフルコースが食べられるらしく、セレブや芸能人しか行けないようなお店なんですって。船でしか行けない孤島で、予約を取るのが困難なレストランらしい。で、今回念願のレストランに行けることになったカップルが、とんでもないサプライズが待っていた。というお話です。

 

たぶん、ネタバレを気にするタイプの映画だと思うので、まだ見てない人はできるだけ前情報無しで見ることをおすすめします。

 

とにかくシェフがサイコ野郎でした。

このレストランには選び抜かれたVIPのセレブが集まるんですが、全員殺されます。

なんで殺されるのかはわかりません。シェフがずっと言ってたのは「私の作品を完成させるため」みたいなことを言ってたんですけど、ちょっとなに言ってるかわかんないです。

料理に対するストイックなこだわりがすごくて、いちいちウンチクを言ってくるんですけど、料理とは生物の生と死に携わっているみたいな思想があるらしい。

逃げようとした老夫婦を押さえつけて指を切り落としたあとで「こちらもサービスに含まれております」と言っていてちょっと笑ってしまった。

シェフもたいがいサイコ野郎なんすけど、それ以上に、主演のカップルの彼がこのシェフのファンで、どんなに酷いことが起きてもシェフの料理を誰よりも楽しんでいた彼が一番サイコパスだったのが一番面白かった。

 

そして、グルメ通ぶっている文化人とか、意識高いセレブへの皮肉がすごかった。

この映画にでてくる料理は、テーマが難解すぎてどれもぜんぜん美味しそうに見えないのだけど、猛烈にチーズバーガーが食べたくなります。僕はこの映画を見た後チーズバーガーを食べました。

 

ちなみに、彼女役のアニャ・テイラー=ジョイは、Netflixドラマの「クイーンズ・ギャンビット」の主演の人です。とにかく可愛い。この映画は、アニャを見るための映画でした。今回も雰囲気にオーラがあってめっちゃ可愛かった。