さかなのこ

2022年 日本

監督:沖田修一

原作:さかなクンさかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』

出演:のん / 柳楽優弥 / 夏帆 / 井川遥 / 磯村勇斗 / 岡山天音 / 三宅弘城 / 島崎遥香 / さかなクン

 

さかなクンさんの自伝映画。

さかなクンさんがいかに天才だったかを、のんが演じるという。

なんで、さかなクンさん役がのんちゃんだったのか。性別違うじゃん。いや、違うんです。これでいいんです。というか、のん以外考えられない。のんがハマりすぎていて凄かった。

さかなクンさんって、めちゃめちゃピュアじゃないですか。あの眩しいほど天然でピュアな人間を演じられるのは、きっとのん以外考えられないのかもしれない。のんも眩しいほどピュアな人だから。

つまり、天才が天才を演じた映画でした。

 

繰り返し言うけど、この映画はさかなクンさんがいかに天才だったかということを改めて実感する映画です。さかなクンってどんな人かって、お魚が好きすぎた魚オタクが魚博士になった偉人です。この人以上に魚に詳しくて魚を愛している人はいないかもしれないですね。魚に対する愛情は誰にも敵わないんじゃないでしょうか。

人と違う特技が突出した人って、ときに変人扱いされがちですよね。なにかひとつでも好きなことをいかに信じれるか、その好きなことにどれだけ没頭できるかが、凡人と天才との違いなのかもしれません。天才な人って、自分が好きなことを好きでい続けられる能力がある人なのかもしれません。

 

「普通ってなに?」ということを考えさせるテーマの映画でした。

 

そして、何度も言って恐縮ですが、のんが可愛すぎる映画です。「普通じゃない個性」とか「飾らないピュアさ」とか、魅力の要素って色々あると思うけど、この人の場合そういうの超越してるんですよ。何周か周ってるんです。なんか上手く言えないんだけど「宇宙みたい…」って思ったんです。もう無限なんです。ピュアすぎて。

 

この映画は、特になにか夢を追っている若者には刺さる映画かもしれません。なにか勇気を得られるかもしれない。自分もなにか好きなことをもっと自信持って好きだと言えるように頑張ろう。そんな前向きになる映画でした。