日日是好日
2018年 日本
監督:大森立嗣
茶道とはなにか、
茶道の道が分かるには20年続けてやっと「ここからが始まり」というくらい奥深いものらしい、その20年の重みをたった1時間半で擬似体験できる映画。
茶道って大変なんだなと。まずルールがすげえいっぱいある。作法の順番やら、ここに置いてはいけないとか、ここに置きなさいとか、覚えきれない。僕には絶対無理だと思った。
しかし、極めていくうちに、水の音とお湯のそそぐ音に違いがあるのがわかるようになるという。水の注ぐ音はキラキラしており、お湯の注ぐ音はとろりとしていると。
そして季節ごとに作法も変わり、季節を感じながら一年を過ごす。毎年毎年同じことを繰り返す究極のルーティーンという訳である。なるほど。悟りを開きそう。
無の先にある研ぎ澄まされた景色がまってのだろうか。究極のルーティーンを超えた先に見えるなにかがあるのかもしれない。拡大解釈しすぎかもしれないけど。でも、それくらい果てしない宇宙のような壮大なものなのだなと。茶道、深すぎる。
茶道の先生役の樹木希林がとにかく圧巻でした。この役を演じるのは樹木希林以外考えられない。樹木希林先生の台詞の一言一言が尊い。茶道を通じて人生の奥深さを教えてもらった。