イヴ・サンローラン

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2011年公開 フランス

 

ファッションデザイナー、イヴ・サンローランドキュメンタリー映画

 

イヴ・サンローランという人がどんな人だったのか、というのを語っている映画なのだけど、すごく繊細で神経質でナイーブな人だったらしい。

21歳でディオールの主任デザイナーに就任し、クリスチャン・ディオールの死後、ディオールを救った救世主だと絶賛されたという。天才ですね。

名声を手に入れて、美術品に囲まれたお洒落な豪邸に住んで、セレブの世界すぎて眩しくて目がかすんだ。僕のような庶民にはピンとこない世界だ。華やかで羨ましいと思った。なんだけど、イヴはいつもなにか満たされない顔をしていて、淋しそうに見えた。どこか影のある孤独な人で、恋人のピエール・ベルジェだけが支えだったのかもしれない。

プレッシャーの重圧にアルコールとドラッグに溺れていたらしい。世界に影響を与えるデザインを作り続ける仕事を40年以上続けるなんて、想像を絶するプレッシャーだ。

それにしてもファッションを作りだす人の生活というのは、その生活の全てがアートのような世界で、ドキュメンタリーなのにファンタジー映画を見ているような気分になった。目の保養になる映画だった。