映画「ペーパームーン」を見た

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1973年公開のアメリカ映画。

 

詐欺師モーゼと、9歳の少女アディが、詐欺で小金を稼ぎながら旅をするというロードムービー

モーゼとアディの関係が、レオンとマチルダみたいだなって思った。もしかしてリュック・ベッソンはこの映画をモチーフにレオンを作ったのだろうか。

アディ役のテータム・オニールは当時10歳で、今作でデビュー作らしいのだけど、アカデミー賞助演女優賞を取り、その最年少記録はいまだに破られていないらしい。

とにかくアディの存在感がこの映画のすべて。素晴らしいの一言。手放しで賞賛。可愛すぎる。もうベタ褒め。大ファンになった。

モーゼはケチでクズな男なんだけど、なんか女にモテる。詐欺で稼いだ金をすぐ女に貢ぐダメ男っぷりなんだけど、それに嫉妬するアディがまた可愛い。

1935年のアメリカが舞台なんだけど、街並みが当時のアメリカを再現していたり、音楽も1930年代のスウィング・ジャズが随所に流れたり、古き良きノスタルジックな世界観が素晴らしい。広い荒野と広い空と、地平線に伸びたどこまでも続く道路とか、アメリカってズルい。

古さをだす為にあえてモノクロにした映像が、濃いめのコントラストでパキッとしてて、映像の雰囲気がすごく洗練されているので、いつの時代でも色褪せない作品なのかもしれない。

ストーリーも無駄がなく完璧。これは否応なしの名作。