コンテイジョン

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2011年 アメリ

監督:スティーブン・ソダーバーグ

出演:マリオン・コティヤール / マット・デイモン / ローレンス・フィッシュバーン / ジュード・ロウ / グウィネス・パルトロー / ケイト・ウィンスレット

 

パニック映画を見たい気分になり、なんの前情報もなくNetflixで何気なく見たんです。

見終わってからこの映画が2011年の映画だと知り鳥肌が立った。まるでいまのコロナ禍の状況になることを予言していたかのような内容だったからです。

現在の新型コロナウイルスパンデミックの状況と類似しており、2020年とかにコロナウイルスを題材にして作られた映画なのかと勘違いしてしまった。

 

感染源の病原菌が香港のコウモリだったとか、手で顔を触ると感染するから手を洗ってマスクをしようという対策とか、陰謀論を唱える者の存在とか、デマに踊らされてスーパーで買い占める民衆とか、都市がロックダウンしたりとか、ワクチンの開発に苦戦して接種するために何ヶ月も順番待ちしている様子とか、まるで2020年のドキュメンタリーを見ているようだった。

 

感染者が触っている手すりとか、飲み物のコップとか、「触れている」箇所をクローズアップしているシーンが印象的だった。コロナ禍以降、私たちは他人が触った物に過敏になっている。きっと2011年の当時ではそのシーンを見てもなにも感じなかったかもしれない。他人が触れたものに神経質に消毒をしている状況まで予言していたこの映画には脱帽する。

 

科学的な裏付けや設定がしっかりとしていためちゃくちゃリアルな映画だったってことですね。

いままで色んなパニック映画とかホラー映画を見てきたなかで、最もゾッとした、どんな恐怖映画よりも怖い映画だった。個人的に、見終わったあとに2011年の映画だったと知った瞬間が一番ゾッとした。