万引き家族

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2018年 日本

監督・脚本: 是枝裕和

出演:リリー・フランキー 安藤サクラ 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ 高良健吾 池脇千鶴 樹木希林

 

家族ってなんだっけ。

僕にも両親と姉がいるけど、そりゃあいたって平凡な家庭だし、いままで特に意識してなかったし、「居て当たり前の存在」とか思ってたけれど、そんな呑気なことを言ってて大丈夫か?自分。と、色々考えてしまった。

家族は、決して居て当たり前な存在な訳ではない。そんな呑気なうちは幸せなのかもしれない。なに言ってんだ、いなくなってから大切さに気づいて後悔しても遅いんだ。少なくとも自分は家族のことをもうちょっと考えたほうがいいし、もうちょっと親孝行しろ。

 

この映画は、「家族とは?」というメッセージをガツンと叩きつけてくる映画であった。超社会派。ガツンときた。頭がクラクラした。

家族って尊い存在なんだという危機感を煽られ、僕はなぜか分からないけど泣いた。僕はきっとリリー・フランキー役の父・柴田治に感情移入して観ていたんだろう。柴田治が情けなくて悲しかった。この男はどうしょうもない人間のクズなんだけど、この家族がすごく温かくて。笑いが絶えないいい家族だったから余計に見ていて辛かった。ずっとこのままみんなで楽しく暮らしていけたらいいなあと思ったら涙が出てきた。

別にいいじゃないか。一緒に居たいと思う人と家族になれば。って思った。家族ってそんな単純なものじゃないのかもしれないけど。

 

この映画、カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールを受賞したらしい。

とにかく出演者全員の演技が素晴らしかった。