After Hours'17

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envy、MONO、downyの3つのバンドが主催するフェスが4/9(日)に渋谷の4箇所のライヴハウス同時開催という形態で行われていたので見に行ったのだけど、すごいイベントだった。

 

しのごの言わずまずはこのタイムテーブルを見て欲しい。

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すごくないすか、このメンツ。殺す気か。ほとんどシューゲイザーじゃねえか!

日本中の僕の好きなバンドが一同に勢ぞろいしてしまっている。偏りすぎ。まじで僕が好きなバンドを集めすぎ。開始からMONOっていうのもすごい。濃厚すぎる。一体いつ休憩を挟めばいいのだろう。ご飯を食べる時間がない。というか全部見きれない。見たいものかぶりまくり。見たいものを全部見たら本当に死ぬ。こんな命がけなイベントはじめてだ。

 

いや、いくら好きでもこれは大変だ。精神がもつだろうか。緊張の連続だ。一体僕はどれだけのライブを見ることができるだろうか。最後まで集中力がもつだろうか。それよりなにより体力がもつのか。

僕はこのイベントは本当に楽しみにしていた。できれば13:00からのMONOから見たい。13:00ちょうどくらいに渋谷O-EASTに到着し、チケットをリストバンドにかえようと受付に向かったのだけど事件が起こった。

 

 

チケットを家に忘れてきた。

 

 

バンの中をいくら探しても無い。財布の中にも無い。やっちまった。

 

そしてこうである。

 

 

当日券も完売。

僕はいま起こっていることを受け入れるまで5分かかった。

そしてダメ元で、近くに立っていたスタッフの人に、申し込み完了のメールの画面のスマホを見せながら、「チケットを家に忘れてきたんです…」と相談をするも丁重に断られた。(そりゃそうだ。)もうジタバタしてもしょうがない。家に取りに戻るしかない。渋谷から自宅まで往復約1時間。1時間のロスは痛い。monoとdownyは諦めるしか……、あ、だめだちょっと泣きそう…。泣きそうな顔で僕は渋谷の街を走った。

 

で、やっぱり家にあったよ!チケットが。いつも会社に持って行ってるカバンの中にあったよ!今日はちょっとコンパクトないつもと違うカバンを持って行ったから忘れたんだよ!いつもと違うことをするときは注意しようね!

 

急いで渋谷に戻ったのだけど、なんだかんだdownyには間に合いそう。なんならworld's end girlfriendもちょっと見れそう。無事にチケットをリストバンドと交換できた。ひとまず良かった。前途多難である。

 

 

14:25 duo music exchange

world's end girlfriend

 

ずっとライヴが見たかったworld's end girlfriend。しかし、今回downyと時間がかぶるという残酷さ。断腸の思いで冒頭の10分だけという決断に。

なんか客層が外人が多かった。今回のイベントは、MONOやenvyのように海外で活躍しているバンドが多い。このグループもそういうイメージ。アンビエントなSEから徐々にストリングスが重なっていく始まり方がすごくドラマチック。なんて言うんだろうヨーロッパの映画みたいなんすよ。上手く伝えられないのがもどかしい。あの日本ばなれした空気感はなんだろう。そして、world's end girlfriendの音楽って徐々にぶっ壊れてゆくカオスが一番の魅力なのでもっと見ていたい。いかん、もうdownyがはじまってしまう。

 

14:40 O-EAST

downy

 

duoからEASTはすぐ隣なので、1分で移動できる。ついついworld's end girlfriendが気になってギリギリまで粘ってしまった。EASTの階段を上っていると、すでにdownyの演奏の音が聞こえてきた。え?もう始まっちゃった??

急いでEASTに入ると、まだリハをしていたようだった。あせった。

ど真ん中の、スピーカーもちょうど聴きやすい角度の、ステージの全貌もちょうど見やすい快適なポジションをキープできた。渋谷O-EASTって会場も広いし、スピーカーもデカイくていい音なのですごく良かった。やっぱりこのバンドは大きな会場が似合う。

 

「Δdelta」という曲を久しぶりに聴いたのだけど、以前よりタイトになっていてカッコ良かった。それにしてもこのバンドのリズム感はなにがどうなってあのようなリズムを発生させられるのか。何度ライヴを見てもわからない。downyのライブが良すぎて満足したので、そのまま帰ろうかと思ったくらい。

 

 

このあと、duoでTHA BLUE HERBを見ようと思ったら、人が集まりすぎて入り口が入場規制になっていた。並んだらなんとか入れたのだけど、人が多すぎて全然見えない。奥まで進めない。

それならば、ここはひとつ思い切って休憩しよう。お腹もすいたのでラーメンを食べに行った。先は長い。最後まで乗り切るための賢明な判断である。

 

 

16:20 O-EAST

tricot

 

「このメンツのなかでアー写が可愛い女の子3人組だから、どれどれ見てみるかと思って来た人もいると思いますが。」

と、自虐的なことを本人が言っていたけど。いや、僕はライヴは初見だけど、彼女たちのタイトに刻む音は、並みではない事はちゃんと分かっている。

そして、予想をはるかに超えたタイトさだったのでぶったまげた。もう、開始早々の一発目のジャン!っていうたった1音ですべて納得した。もしかしたら、この日見た中で一番タイトな音を出してたんじゃないかってくらいいい音を出していた。特にギターの弾きっぷりが男らしくて惚れた。そして意外とメンバーが客席にダイブしてくるような熱いバンドだった。

 

 

17:20 O-EAST 2nd stage

MOROHA

 

次見る予定のTHE NOVEMBERSまでちょっと時間があったので、EASTは会場も広いし喫煙スペースがわりと快適なのでタバコが吸いたいという理由でO-EASTに入ったら、MOROHAという2人組の不思議なデュオに目が奪われてしまった。アコースティックギターにラップという2人組なんだけど。ものすごくエモい。とんでもなくエモい。とにかくエモすぎる。一体何者なんだ?タバコ吸って休憩してる場合じゃねえ。

で、家に帰って調べてみたら、ラップの人はkamomekamomeの人だった。つまり元ヌンチャクの人だった。

すべて納得した。偶然でも見れて良かった。あぶなく見逃すところだった。

 

 

17:55 duo music exchange

THE NOVEMBERS

 

今年のフジロックの出演も決まっており、downy青木ロビンが4thアルバムをプロデュースしたということで、ずっと気になっていた。初見。

僕の勝手な想像よりは、わりとロック寄りだなって。いや、勝手にもっとミニマルなのかと思ってたんだけど、意外と熱いロックだったという意味です。

それって、downy青木ロビンへの期待なわけで。僕はただdownyが好きなだけなんじゃんって自己解決した次第である。

プラシーボとかキュアーのようなUKロック。日本ではその手のニューウェーブバンドって、下手するとビジュアル系になりがちだけど、このバンドはちゃんとハードコアであった。その線引きって「精神」かもしれない。言葉で言うと安っぽくなるかもしれないけど。

 

 

19:05 duo music exchange

envy

 

間違いなく僕がこの日見たたくさんのバンドの中で、ダントツでベストアクトはenvyだった。envyのライヴを最後に見たのはいつだっただろうか。もう10年以上前である。たしか、mogwaiとの2マンで、渋谷AXで見たときだったと思う。

その頃のenvyは、mogwaiと一緒に音のデカさを競い合っていた。音のデカさは確実にその2者が世界1位と2位だっただろう(いやほんとに)。最大音量だと思って聴いていたら更に音が重なった瞬間があって、音量の向こう側を体験した。真っ黒に塗りつぶしたと思っていた黒い紙に更に色がのったみたいな。

去年、ボーカルが脱退してからenvyはどうなったのだろうかと。ボーカルが脱退してからはじめて見たのだけど、理由はわからないけど泣きそうになった。

アンビエントから、ガッとエフェクターを踏んでグオオオと轟音に歪んだ瞬間の音が忘れられない。海のような轟音だったのだけどなんか音が優しく感じた。グルーヴって奥が深い。人の感情が大きく左右するのかもしれない。この一期一会のほんの一瞬のグルーヴを聴くために僕は10年以上の年月を過ごしていたのかとまで思ったくらい。

 

 

20:15 duo music exchange

eastern youth

 

トリは、EASTでtoeを見るか、duoでeastern youthを見るかで死ぬほど悩んだ。この選択も酷である。eastern youthが好きならtoeも好きな筈だし、toeが好きならeastern youthも好きに決まっている。そもそもこのイベント自体、全体的にそういう風に全部が被りまくっているのだけれど。この2択は本当に辛い。

toeは先月渋谷WWW Xで見たばかりなので、eastern youthを見ることにした。

 

そういえば、僕がはじめてeastern youthを聴いたのは1998年頃、僕がまだ高校生の頃、近所のパンク好きの従兄弟からeastern youthの1stアルバムをテープにダビングしてもらって聴いたのがさいしょだった。その当時ハイスタやブランキージェットシティやミッシェルガンエレファントなどが流行っていた時代だった気がする。僕はeastern youthの音楽をはじめて聴いたときショックを受けたんです。「なんだこの音楽は」と。

全く聴いたこともない新しい音楽に聴こえたんです。「こういう音楽ってなんていうジャンルなの?」と。こういう音楽をもっと知りたいんだけど探し方がわからない。

今思えば、それがインディーズ音楽への入り口だったのかもしれない。僕にとってはeastern youthは、自分の音楽遍歴を大きく変えたバンドなんです。

もしかしたら僕が今日こうしてこのイベントに足を運んだのもeastern youthを高校生のときに聴いたからなのかもしれない。いまだにはじめて聴いた衝撃が忘れられないんだと思う。

 

 

 

こうして、僕のAfter Hours'17は終わった。燃え尽きた。

1日に7組のバンドを約8時間ほぼノンストップで見たのだけど、本当に楽しかった。

余談だけど、翌朝足がつった。足の筋がつって激痛で目がさめた。8時間立ちっぱなしだったから相当足にきたのだろう。僕は欲張りなので見たいライヴは全部見たい。このイベントはあまりにも見たいバンドが集まりすぎた。僕の青春がぎゅっと詰まったイベントでした。本当にありがとうございました。