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ももいろクローバーZ 佐々木彩夏ソロコンサート - AYAKA-NATION 2016 in 横浜アリーナ -

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ももクロのあーりんこと佐々木彩夏のソロコンサートを見に、横浜アリーナに行ってきた。1万2千人くらいのキャパがソールドアウトの落選祭りだった。ソロで横アリ埋めるってすごくないすか。グループでもすごいというのに。

 

あーりんのコンサートということなんだけど、では、あーりんとは一体なにかと言うと、説明すると長くなる。あーりんを説明するのは大変だ。それを書くのにあと2、3ヶ月はほしい。あーりんは一言ではあらわせない。まず、あーりんという面と、佐々木彩夏という面がある。それだけでも2倍の情報量なのである。なにを言ってるかわからないと思うけどついてきてほしい。

 

今回、曲の間の転換で、「あーりん講座」というVTRが流れていたんだけど、あれは是非みんなに見て欲しい。あーりんという生き物の生態を大学の講義みたいにイラストで説明していたんだけど、ラーメンズの「現代片桐概論」みたいだった。あれ面白かったからもう一回見たい。あーりんは深い。

 

会場はピンク一色だった。ペンライトもピンク一色。というか最寄りの新横浜の駅の時点でピンク一色だった。「胸焼けしないように胃薬を飲んでください〜」という本人の声の会場アナウンスがあったり。

 

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僕の座席はセンター席のCブロックという神席だった。

(横アリは、スタンド席のことをアリーナ席と呼び、アリーナ席のことをセンター席と呼ぶらしい。)

 

会場に入るとステージはピンクの巨大なハート形のオブジェがドーンとあり。客は全員ピンクを身にまとい、ピンクの光る棒を持っている。SEのBGMがキャンディーキャンディーとかひみつのアッコちゃんとか、懐メロのアニソンが流れていて夢の国感がすごかった。非現実にもほどがある。ファンタジーとシュールのぎりぎり紙一重のところでシュールだ。

席につくと隣の席のカップルが、今回のグッズのあーりんパペットの頭を二人でニコニコしながらなでなでしている。幸せそうなカップルだ。この国の多幸感が充満した空気はなんだろう。ディズニーランドとも違う、独特の多幸感だ。

 

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速攻で売り切れた「ぱくぱくあーりんパペット」4000円(税込)

 

で、あーりんの初のソロコンサート、セットリストはソロ曲とももクロの曲が4曲。それ以外はカバー曲という構成で、松田聖子早見優浜崎あゆみなどの懐メロが中心だった。セトリはあーりんが自分で考えたらしい。

曲のたびに衣装と髪型を毎回変えていた。

なんか、曲の間に何度も早着替えしていて、紙吹雪がフワッと舞った一瞬で早着替えしたんだけど、

 

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 (photo by HAJIME KAMIIISAKA)

この写真すごくないすか。これ完全に天使じゃないですか。

 

お姫様みたいな白いドレスを着て浜崎あゆみのカバーを歌ったり。あーりんはあゆに憧れているので、ずっとこれやりたかったんだろうなあと。

ギターの演奏も披露した。個人的にギターが聴けたのが一番嬉しかった。ギターを練習したいっていう気持ちだけでも嬉しい。女の子がギターを弾きたいっていうだけで無条件でときめくのはなぜだろう。

 

中盤、「青春賦」というももクロの曲で、イントロがはじまった瞬間、会場が「おお…!」と、謎のどよめきが起こった。

 

そして最後の曲の「LINK LINK」

この曲がこの日のハイライトだと思う。LINK LINKがはじまって、モノノフは水を得た魚のようにコールが起こった。

曲の後半のサビであーりんが感極まって声を詰まらせて泣いて、涙を堪えながら歌っていた。あーりんが歌の途中で泣くのは珍しい。しっかり者でいつも冷静なイメージだけど、はじめてのソロコンサートが相当なプレッシャーで、不安だったのだろう。最後の曲で張り詰めていたのもが切れたのだろうか。

あーりんの涙を見て、モノノフの歓声とコールが小宇宙のようなグルーヴになって会場の空間が点になった。時空が真っ白になるくらいの歓声だった。まじで鳥肌が立った。

 

 

それにしても、LINK LINKはあらためて聴くと切ない歌だ。ももクロの曲って、間奏から大サビのメロが切なくなる曲が多い。どんなにおちゃらけた曲でも切なくなるから不思議だ。

 

そしてアンコール。

「だってあーりんなんだもーん☆」という神曲があるんだけど。この曲を作った前山田健一は天才だと思う。あーりんの代表的なソロ曲で、あーりんによるあーりんのためのあーりんの曲である。

 

 

この曲の間、我々は頭が真っ白になりながらひたすら「あーりん!!!!!」と喉から血がでるほど叫ぶという内容なんだけど、この曲があれば世界は平和になるんじゃないのかってマジで真剣に思っている。この曲が流れてるあいだ争い事なんて起きないだろ。

しかし、僕はこの曲を現場で聴いたことがなかった。ももクロのライヴは何度も足を運んだつもりだが、この曲だけは聴けてなかった。

ようやく、聴けた。この曲を聴くために今日来たくらいである。

しかしこの曲はアンコールの最後の最後にやったのだけど、はじまった途端大量の風船が飛んできてそれどころじゃなかった。

 

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(photo by HAJIME KAMIIISAKA)

 

あーりんの顔がプリントされた大小の風船が大量に降ってきた。こういうのをカオスというのだろう。しかも大きいほうの風船のサイズでけえ!

終演後、みんな風船を持って帰っていた。でかいの持ってる人がシュールだった。

 

あーりんの初のソロコンサート、色んな一面が凝縮された内容だった。元々あーりんは引き出しが多い。代表的な「あーりんだよぉ☆」という決め台詞。この汎用性はすごい。いかなる場面でもこれを言っとけばなんとかなる。僕はこれは相当高度なボケだと思っている。松本人志が昔コントでやっていた「まっちゃんやで。」に相当する。「お前誰だよ!」というツッコミ待ちなのだ。しかし、いまやあーりんを知らない人はいないくらい国民的アイドルになってしまった。そういえば最近「あーりんだよぉ☆」をあまり使わなくなった気がする。

 

あーりんは20歳になって、あーりんというキャラクターを封印しようとしているのか。大人になって佐々木彩夏になろうとしているのか。もしかしたらそんな葛藤が本人にあるのかもしれない。

「だってあーりんなんだもーん☆」という曲が今後もう聞けなくなるのではないかという心配があった。だからなおさら今回はなんとしてでも見に行かねばという気持ちになったのである。「だってあーりんなんだもーん☆」があんなに切なく聞こえるとは。あんなバカみたいな歌なのに切なかった。バカみたいだから尚更切ないのか。でも、あの曲はサビでマイナーに落ちるメロが実は切ないコード進行なんだよ。

でも、この日初披露の新曲で、前山田健一が作った「あーりんはあーりん」という曲をやってくれた。ありがとうヒャダイン。あーりんはまだあーりんでいてほしい。

 

あーりんはみんなのアイドルだけど、そのあーりんというキャラクターも、佐々木彩夏本人にとっても助けになり、励みになっていたのかもしれない。

 

そして、あーりんのソロコンサートは最高だった。

また次回もやってほしい。