2016年 アメリカ
出演:サミュエル・L・ジャクソン / カート・ラッセル / ジェニファー・ジェイソン・リー / ウォルトン・ゴギンズ / デミアン・ビチル / ティム・ロス / マイケル・マドセン / ブルース・ダーン / チャニング・テイタム
密室ミステリーということで、台詞のお洒落さに定評があるタランティーノのことだから、言葉の駆け引きが見所なのだろうと期待した。
正直、前半はちょっとダレた。長い。トータルで3時間近くあったし。そしてストーリーの世界に入り込むまで時間がかかった。なかなかその世界観に乗れなかった。
なんだけど、後半急にわし摑みにされて一気に加速した。台詞のお洒落さという魅力ももちろんあるのだけど、役者陣の演技の力技で畳み掛けるようにねじ伏せられた。ベテランのキャストが豪華すぎた。
サミュエル・L・ジャクソンやティム・ロスの演技も素晴らしかったのだけど、なかでもジェニファー・ジェイソン・リーの怪演がひときわ素晴らしかった。
どうしょうもないクソビッチなんだけど、ときおり見せる切ない表情が愛おしく。哀愁があって可愛い。クソみたいなビッチだった。
ずっと目で追ってしまうくらい持ってかれた。ジェニファー・ジェイソン・リーのファンになった。