ゼロ・グラビティ

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2013年 アメリカ / イギリス

監督:アルフォンソ・キュアロン

出演:サンドラ・ブロック / ジョージ・クルーニー

 

映画館で見ればよかった。

DVDで鑑賞して後悔するタイプの大作だった。

 

宇宙に取り残されて漂流してしまうというお話。

 

宇宙やばい。

僕はこの映画を見ている間「ああ、自分はいま地面の上にいて酸素も吸い放題だ。地球に生まれてよかった!」と、いままで当たり前に思っていた地球のありがたみを改めて感じた。宇宙で一人ぼっちになる恐怖感がすごい。

 

そして、この映画のすばらしいところはBGMの緊張感だと思う。

まず、オープニングの数分でやられた。まず真っ黒の画面で、テキストで「地球の上空60万メートル」「音のない世界」「気圧もなく酸素もない」「宇宙で生命は存続できない」という宇宙の過酷な環境の説明のあと、「ゴーーーーー!!!」っと徐々にノイズが爆音になった瞬間、ピタッと無音になり、宇宙空間の美しい映像に切り替わるという。

鳥肌がたった。

もうその数分のオープニングで僕の心は鷲掴みにされた。

音って音量を上げれば大きくなるけど、その最大値が爆発音だとしたら、その最果ては点になる、つまり無音。宇宙ということだ(極論)。

音楽に例えると、爆音のシューゲイザーを経たアンビエントのような。

 

で、やっぱり「映画館で見ればよかった」と後悔したわけで、真っ暗な映画館で大きなスクリーンであの緊張感のある演出や映像を体験したかった。

宇宙で漂流する疑似体験が味わえるすごい映画だった。