監督:コリン・トレボロウ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
MX4Dで見た。
4Dで見れる環境が限られてるうえに、チケットが瞬殺だったので、チケットを確保するのに苦労した。六本木のTOHOシネマズで、深夜0:15〜の上映なら買えるという状況だったので、映画を見たあとファミレスで朝まですごして始発で帰るという選択肢を取った。
それくらい大人気。アバターのときの盛り上がりを思い出した。いや、アバターのときはここまでチケットを取るのに苦労はしなかった気がする。
全世界歴代興行収入第3位までなっているらしい。ちなみに1位はアバターで2位はタイタニック。すごいことになっているなと。
乗るしかない、このビッグウェーブに。ミーハー心がうずいた。
土曜の夜の六本木でチャラいパーリーピーポーをかきわけ、ヒルズに向かうアプローチが気持ちを盛り上げた。
4Dというのは、「椅子が動く」「風が吹く」「ストロボが光る」「香る」「地響き」「霧が覆う」「水がかかる」などと、五感を刺激するアトラクション的なもの。3Dで視覚が立体になるに加えて、こんどは全身で映画を体感できるという。
映画館の入り口で「お荷物はロッカーにお入れ下さい。」と言われる。ポップコーンや飲み物もビニール袋に入れられるらしい。どれくらい揺れるのか分からないから「そんなにこぼれんの?」と、僕は警戒してペットボトルのお茶しか持たなかった。大の大人たちがみんな「えっ、どうすんの?」と、まごつく感じが初々しい。みんなが初体験。入り口に入るだけでワクワク感が煽られる。
入り口で3Dメガネを受け取り席につく。座席が普通の映画館よりちょっと高さがあってシートは固め。
4Dのジュラシックワールド、凄かったですよ。新鮮な驚き。すごくワクワクドキドキした。純粋に恐竜がめっちゃ怖い。恐竜が近づいてきたときにズシンという重量感が、椅子の揺れでより臨場感をだしていて、本当に怖い。あのドキドキ感は現場でしか味わえない体験だったと思う。
椅子の揺れ方のバリエーションも結構豊富だった。背中をつっつくような振動があってゾクッとしたり。登場人物が濡れるとミスト状の水が本当にかかる。水がかかると3Dメガネが曇って前が見えなくなる。すごい臨場感。水がかかるたび笑った。水がかかるたび3Dメガネを拭いた。水がいちいちムカつく。面白い。
恐竜に見つからないように隠れているときの緊張感が一番ハラハラした。本当にその場にいるような気分になる。
そしてとにかく、ジュラシック・ワールドのテーマパークを運営している会社が超絶ブラック企業だった。恐竜の管理は大変。下手したら死ぬ。危なくなったらみんな逃げちゃう。武装した警備隊は全然役に立たない。仕事熱心な社畜だけが残って頑張る。
もう登場人物がみんなマヌケすぎて、事態がどんどん悪い方向に加速していく。「え、お前らのせいで大変なことになってるけど、わざとやってない!?」と、クライマックスは最高潮へ。
そんなツッコミどころが込みでの最高のアクションエンターテイメントだった。無駄がない。完璧。
正直「4Dってどうなの?」と、4Dを確かめたくて行ったというのもあった。
ジュラシック・ワールドの映画自体がすごく面白かったので、4Dの環境がすごくマッチしていて、4Dを体験するにはベストの映画だったのかもしれない。恐竜の怖さに上手く付加価値を与えていた。大成功。
この体験は癖になりそう。普通のアクションでは物足りない体になってしまいそうで危険だ。もっと凄い刺激を!と刺激にたいして麻痺してしまい、刺激ジャンキーになってしまわないかと心配だ。