アメリカンスナイパー
2015年公開。アメリカ映画。
監督:クリント・イーストウッド
クリス・カイルという伝説の狙撃手の伝記映画。
イラク戦争を4度従軍し、米軍史上最多160人を射殺したことで英雄と呼ばれている。
僕はこの映画を見て複雑な気持ちになった。エンドロールで色んなことを考えた。こんなにエンドロールで余韻を感じたことは今までにないくらい印象的なエンドロールだった。
今回この映画はDVDで鑑賞したのだけど、この余韻を映画館で味わうべきだった。いい映画は映画館の空気感に反映されるものである。
戦争のなにが正しいのかは僕には分からない。クリス・カイルという人物を賞賛していいのか躊躇してしまう。祖国を守るためと妄信しているようにも映った。
だからといって、「アメリカ万歳!」というような戦争賛美な内容ではなく、兵士の心情の苦悩がきちんと描かれていて、正義って一体なんなんだ?という葛藤が心をえぐり胸が締め付けられた。
これは非常に賛否も別れるだろうし、色んなことが語られる映画だと思った。それくらいリアルな映画。