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紀子の食卓

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2005年公開

監督:園子温

主演:吹石一恵 吉高由里子

 

園子温監督が、17歳の頃家出をしたときの実体験が今作のアイデアとして活かされているらしい。そのエピソードが壮絶なのだけど、

「東京に行けば童貞が捨てられる」という目的で愛知県からギター片手に上京し、路上でギターを弾いていたら、女の人に声をかけられ、ホテルに行くことになり、東京に来て本当に一晩で童貞が捨てられるのかと、東京の凄さを実感したのだけど、ホテルに入って服を脱ごうとしたら、女が大きな植木バサミをとりだして、「一緒に死んでください」とか言われて、焦って「なんでですか!?」と聞くと「実は、旦那とケンカして東京に出てきた。あなたと出会ったのも何かの縁だから一緒に心中してほしい。」とか言うので「それは困ります!」と、「じゃあ私の実家に帰って旦那になりすまして一緒に暮らして」と言われて、死にたくないので一緒に行くことにして、知らない女の実家で、その人の母親と3人で暮らすことになって、しばらく暮らしていたけど「やっぱり耐えられない」と勇気を出して言うと、意外とすんなり「そうよね。」と、2万円をくれて、東京に戻って来たという。

 

その時のことがキッカケで、今作のテーマである「レンタル家族」というアイデアが思いついたらしい。

 

僕はその話を知りこの映画に興味を持った。園子温監督はやっぱりぶっとんでいる。

 

そして、吉高由里子のデビュー作らしい。

吉高由里子がしぬほどかわいい。初々しさと存在感が際立っていた。

ラストのクライマックスの吉高由里子の演技がデビューしたての17歳の少女とは思えない鬼気迫るもので、極限の狂気と緊張感に息を飲んだ。その空気感を引き出した園子温監督の手腕はやっぱり凄いのだと思った。

 

しかし、ストーリーがとっ散らかっていた。話を膨らませすぎて収集がついていなかったのが残念。