1988年公開のティム・バートン監督作品。
本作がティム・バートンの出世作らしいのだけど存在すら知らなかった。
パッケージだけでB級臭さが漂うなあと警戒したのだけどとんでもない。のちのナイトメアやコープスブライト、チャーリー、アリスインワンダーランド、などに通ずるティム・バートンのルーツが満載だった。
交通事故で死んでしまった夫婦が幽霊になってしまい、マイホームを守るために人間を追い出すために奮闘するんだけど、人間を追い出すプロのビートルジュースという幽霊に協力してもらったら、このビートルジュースっていう男がトラブルメーカーでどうのこうのっていうドタバタコメディーだった。
このビートルジュース役のマイケル・キートンがとにかくいい味を出していた。彼の演技のシーンだけ何度も巻き戻して見てしまった。「面白いジョーカー」みたいな感じ。
そして、吹き替え版のビートルジュース役は西川のりお師匠なんだけど、西川のりおがアドリブが全快で、セリフを無視して関西弁で喋りまくる。
僕は最初字幕版で見て、ビートルジュースの演技が好きになったのだけど、あとからのりおバージョンでビートルジュースが出てくるシーンだけ見返したら、セリフが違いすぎて笑った。こんなにセリフを無視してる吹き替えは他にないんじゃないかと思う。誰も喋ってない場面でも喋りまくってて笑った。西川のりおの力技を是非見比べてみてほしい。
この映画、27年の時を経て、続編が出ると噂されているのですごく楽しみ。