監督:テム・バートン
主演:ジョニー・デップ
公開:1990年
発明家の博士に作られた人造人間のエドワードは、両手がハサミの未完成なまま博士が死んでしまって、お城に一人ぼっちだという。
気のいいオバさんに居候させてもらって、建売住宅地みたいなご近所付き合いが面倒くさそうな街で暮らすことになったんだけど、意外にすんなり街の人は受け入れてくれて、エドワードも純粋でいい奴だし、不思議な魅力があるので街の人気者になっていって、
「よかったね、エドワード。世界は優しさでできているね。」って思ったんだけど、僕は、エドワードがチヤホヤされるほど孤独さを感じた。
やっぱ両手がハサミっていうのはあまりにも人と違いすぎる。人に優しくされるたびに余計に「自分はみんなと違うんだ」という事をあらためて痛感してしまう。
エドワードはみんなの前では嬉しそうに笑うけど、いつもどこか淋しそうな顔だった。
「両手がハサミだと大切な人を抱きしめることもできない。」
あまりにも切ない。切なすぎる。
エドワードはキムという女の子に恋をするんだけど、その恋の行方はどうなるんだろう。そんなお話だった。
とにかくジョニー・デップの存在感、その一点がこの映画の魅力だった。