クリストファー・ノーラン監督のダークナイトの次の作品ということで、公開当時とても話題になってたのを覚えている。
夢の中に入り込むことができて、頭の中の情報を盗む窃盗団の話なんだけど、さらにその夢の奥深くまで何層にも分けて侵入できると。
そういえばこの監督はメメントの監督だった。メメントは時系列に混乱し話を追うのに苦労した。今回は大丈夫だろうかとビビりながら見た。
上の階層の夢が回転すると、下も連動して回転して廊下が横にグルグルまわったり、上が落下したら、下も無重力になったするんだけど、そんなアクションシーンが凄くて、どうやって撮影してんだろうって思った。
極力CGを使わずに実際に回転させて撮ったりしてるらしいんだけど、例えば道路に突然列車が突っ込んでくるとか、本当に道路に列車を走らせたらしい。
そういえばダークナイトのときもかなり無茶なカーチェイスとか、これCGじゃないのかよ!?っていう驚きがあった気がした。一体どこまでがCGなのか。
そんな映像の躍動感を見せられると、劇場のデカいスクリーンで見とけば良かったとちょっと悔しい気持ちになった。
若干ストーリーがややこしくて、ついて行くのが大変だったし、いくつか矛盾を感じたルールとかあったし、かなり強引なご都合主義な展開が多かったけども、「まあ、夢だしな!」っていうことで。
夢という抽象的な世界を、ここまで圧倒的な映像で形にした点に感服。