凄い映画だった。
山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキーと、3人とも好きなので個人的に嬉しいキャストだったのだけど、想像をはるかに超えて凄いもの見てしまったと見終わって深いため息が出た。
実際にあった殺人事件を元に作られた映画らしいのだけど、ただただ胸くそ悪かった。
ただただ罪悪感。罪悪感に罪悪感をギューっと重ねて上から罪悪感を何度も塗ったみたいな映画だった。
語弊があるけどこれは本当にヒドい映画だと思う。だけど、すげえ面白かった。実際にあった殺人事件を面白いだなんて不謹慎だと思いながら出演者の凄みのある演技と緊張感に心地よさを感じてしまった。それが更に罪悪感を感じた。
それほど演技が圧倒的にリアルだったからなのかもしれない。とにかく出演者全員の演技がリアルで素晴らしかった。あのピエール瀧が本物のヤクザに見えたくらいに。
3人とも適役。このキャストがハマりすぎ。
「こんなヒドい映画二度と見るかよ」と「あの演技凄かったからもう一回見たい」っていう二つの真逆の気持ちにさせられた映画だった。