スラムドッグ$ミリオネアという映画をDVDで観ました。
2008年の作品です。
インドのスラム街で生まれ育った少年が、テレビのクイズ番組で大金を手にするという話なんですけど。
僕はこの映画を観る前に、勝手に実話だと思っていたんですけど、小説が原作らしいですね。勘違いしてました…。
実話だと思って観ていたもんで、途中から「あれ…なんかおかしいぞ…」という違和感が残ってしまった。あまりにも「運命」という言葉で片付けるシーンが多かったし、話がうますぎだったり、強引な部分が多かった。
この話で一番気になっていた「なんでこのクイズ番組に出演できたの?」っていう理由が釈然としなかった。番組に出演できた過程の説明が足りなすぎる。
それと「スラム街育ちの無学の少年がどうして最終問題まで答えられたの?」っていう謎もイマイチ釈然としなかった。最後の問題に至っては勘で答えているし…。その勘の理由も特に説明が無い。一番のクライマックスなのにモヤっとした。
そうか、きっとクイズのシーンより、インドの貧困で生きてきた少年の苦悩の人生を語る部分を伝えたかったのかもしれない。
幼少時代のスラム街での生活はとにかく過酷だった。浮浪者みたいな野良犬のような生活で、「とにかく金がほしい…!」ってすげえ思った。
途中で女の子に出会ったけど人身売買に連れ去られたり、なんとか連れ戻したけど兄貴に奪われたりして「くそおおお!!」って感情が揺さぶられた。
そんな兄貴もチンピラみたいになっていて人を殺したり…
って、そのへんで「あれ…?」って思った。
もう、話が盛りすぎなんですよ。少年の過去のエピソードがドラマチックに盛りすぎてリアリティが薄れて冷めてしまった。
だって、「スラム街出身の少年がテレビ番組で大金を獲得した」ってだけで十分ドラマチックなんだから、その描写をもっと丁寧に伝えてほしかった。肝心な部分が雑な印象で、後半バタバタッと終わった。
ちょっと期待はずれでした、すいません。
いや…やっぱりきっと、僕が勝手に実話だと勘違いして観てしまって、勝手に肩透かししたのが一番の敗因でした。