Sigur Rós@日本武道館_2013_5/14

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日本武道館でシガーロスのライヴを見に行ってきました。

 

もう…やばかったです。圧巻でした。

壮大すぎて鼻水がでました。

 

この感動を伝えたくて仕方がないのに上手く説明できる自信がありません。言葉にするのが難しい、とにかく感動して鼻の奥がじんわりして鼻水と涙がたれてきました。本当に素晴らしかった。

 

曲も聴きたかった曲をすべてやってくれました。完璧のセットリストでした。「Vaka」という曲をやってくれたのも最高に嬉しかった。シガーロスを知ったキッカケの曲だったし思い入れがありました。シガーロスのライヴは今回で3回目ですがようやく「Vaka」聴けました。そこで僕の涙腺は崩壊しました。目の前がにじんでステージがよく見えなかった。

4人だったメンバーからキャータン(ピアノ・オルガン)が脱退して3人になってしまって、ピアノの音が重要な曲が多いバンドなので心配をしていたんですが、サポートメンバーが完璧に再現してくれていました。

サポートにはバイオリンなどの弦楽器が3人(Amiinaかどうかは不明)。ホーン隊が3人。ピアノ、シンセ、オルガン、鉄琴、ドラムやパーカッションを忙しく兼任してる人が2人いたと思います。違ってたらごめんなさい。

 

ステージの照明やVJも完璧でした。まるで美術館のような芸術的なステージでした。

 

開始2曲目まで、薄い巨大な幕でステージ全面を覆っていて、バンドはその中で演奏するのですが、中から照明やVJを照らして布に反射させて、まるで巨大な灯籠の中のようなステージなんです(すごい説明が難しい)。

布は薄いので、中のバンドはシルエットで見えるんですが、そのシルエットとVJの映像とが反射して光と影が複雑にからんでいて、すごく幻想的でした。

 

こんな感じです…

 

そんで、幕をかけたまま2曲目が始まるんですが、曲の後半の一番の山場の轟音がゴーーー!!と鳴ったくらいのいいタイミングで、一気に幕がザッ!と落ちるんです。

 

その幕の落ちる瞬間がカッコ良すぎて、思わず鼻が鳴った。「ふはっ!?」

そこではじめてステージの全貌をお披露目するんです。この演出にもう心鷲掴みです。

 

そして、今まで内側の幕を映していたVJの映像が客席全体に広がって、こんどは会場全体を幻想的に包むんです。薄暗いステージはロウソクが何本も立っているみたいな照明がたくさん点灯していて、まるで晩餐をしているようなぬくもりと教会のような神聖な雰囲気でした。

そこに照明が音に合わせてパチパチ切り替わるのが見ていて面白かったです。光の当たり方で色んなシルエットを作ってました。特にシガーロスは静と動がハッキリとした音楽なので、音に合わせて光もハッキリと切り替える効果はかなり重要な要素なんだと思った。

 

会場のお客さんはみんな微動だにしません。固唾を飲んで静かに観ている人が多かったです。スタンド席の人はみんな座って観てました。クラシックコンサートを観るような雰囲気に近いのかもしれません。片時も見逃さず聞き逃したくないという気持ちというか、前のめりになりながら集中して見入ってました。

僕もまばたきと呼吸の仕方を忘れるくらい見入ってました。

 

僕は2階のスタンド席の前列が通路がある席で、視界に遮るものもなく、しかもわりと中央だったのでステージの全貌をゆっくり観ることができました。照明の光やVJの効果を俯瞰で観れたのが嬉しかったし、会場の一部始終を目撃できた気分になり、僕としては最高の席でした。

 

そして今日は特にボーカルのヨンシーが圧巻でした。

どうしてもヨンシーを目で追ってしまう。

ヨンシーといえばバイオリンの弓でギターをかき鳴らすフィードバックノイズがトレードマークですが、いまだにどうやってあの音を出してるのか僕には分かりません。

どうすればあんな海みたいな音になるんだろう。

 

それと、ヨンシーといえば“天使のような歌”と称され、ファルセットの高さや、異常に伸びる声量が特徴ですが、今日も、肺活量どうなってんだよ!?っていうくらい伸びてました。一体どんな呼吸法をマスターしたのか人間として知りたい。

すごいと思ったのが、ヨンシーの歌メロだと思って聴いていた音が「あ、これ楽器の音か…」と、楽器と人間の声を聴き間違えた瞬間があったときです。

曲が盛り上がって轟音になったとき、歌は楽器隊にかき消されるんですが、それでも歌は高音が徐々に伸びて上に乗っかて混ざるんですよ。そのときにずっとヨンシーの歌メロを追っかけてたつもりが、ヨンシーが歌ってないときの楽器の音を歌声と勘違いした瞬間があって、「あれ…脳内で楽器の音が声に変換された…」って混乱しました。

きっとヨンシーは「歌も楽器」という考え方で声を出しているのかもしれない。バンド全体の世界観は歌が中心というよりも、歌声という楽器のあるインスト音楽という考え方なのかもしれないと実感した瞬間でした。

 

アンコールが終わって、最後にメンバー全員がカーテンコールのようにお辞儀をしてライヴが終わった。お客さんはみんな立ち上がりスタンディングオベーション。僕も全力で手を叩いた。泣きながら。

メンバーが袖にはけたと同時に「本日は以上をもって終了と〜」とアナウンスが流れ、即座に「終わったぞ」という感じで会場が明るくなった。

武道館って公演が終わったら即撤収、即退場なんですね、きっと会場を借りるにも相当お金がかかってるし、時間にも厳しいんだと思う。門を閉めないといけないし。

それはいいんだけど、真っ暗ななかでこっそり泣いていたので、急に明るくされて恥ずかしかった。こっそり涙を拭いて会場を出ました。帰り際、人の波を見ると目が赤い人が多かったように思った。

 

すばらしいライヴでした。ありがとうございました。