ダークナイト ライジング

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監督:クリストファー・ノーラン

 

前作のダークナイトが素晴らしい傑作だったので、続編となる本作には相当期待した。しかし、ダークナイトはジョーカーがあってこそであり、ジョーカー役のヒース・レジャーが亡くなってしまい。ジョーカー不在でどうすんの?という心配もあった。

 

結論から言うと。自分はダークナイトが好きっていうか、ヒース・レジャーのジョーカーが好きだっただけだったんだなって改めて思ってしまった。

正直ジョーカー不在の今作では満足できなかった。そうやって思い返すと、前作のダークナイトすら、ジョーカーが居なかったらここまで好きになっただろうか、と疑心暗鬼になってきた。

ジョーカーに代わる今作の悪役のベインが、どうしてもジョーカーと比べてしまうと見劣る。やっぱジョーカーが恋しい。

 

しかし、ジョーカーに執着しすぎるのも良くない。今作はキャットウーマンという素敵なキャラがいるじゃないか。アン・ハサウェイキャットウーマンが救いだった。とにかくアン・ハサウェイが可愛い。アン・ハサウェイに見とれて、アン・ハサウェイばかり目で追った。もう「キャットウーマンを見るための映画」と言ってしまっていいと思う。

 

やはり一番のネックが「ストーリーに突っ込みどころがありすぎる。」これが致命的だった。おかしな部分が色々あったのだけど、一番納得ができなかったのが、ベイン率いる犯罪者集団と大勢の警官が街のど真ん中で対峙するシーンがあったのだけど、たぶん結構なクライマックスだと思うそのシーンが、全員みんな物理的に殴り合うんですよ。「うおおおおおお!!!!!」って、両サイドから全員が走って殴り合うんだけど。

まるでクローズのようだった。ヤンキー漫画かよっていう。あまりのリアリティーのなさに腰が砕けた。あの格闘シーンが最も冷めた。

前作のダークナイトが傑作すぎた。ジョーカーの怪演は超えられなかった。