「ユメ十夜」という映画を新宿で観ました。
夢の話が十個の短編になっており、それぞれ監督が違うのですが、豪華な顔触れに惹かれ見に行ったのです。
というより松尾スズキとピエール瀧に惹かれて観に行ったのです。
全体的にシュールな内容、心から意味が分からないモノも多数。
まあ夢ですから意味なんて無くていいのです。
しかしいくら夢だからって夢オチは所詮夢オチ。
話がどんなに収拾がついていなくても「夢だったのかー!」と、終わらせてしまえばどうにでもなる、いわば夢オチは「逃げ」の最終手段。
物語のテーマが夢なので、オチがどうしても夢オチになる。
斬新なオチを求めている今の時代ではちょっと物足りなさを感じた。
原作は夏目漱石らしい。
そうか、夏目漱石の時代では夢オチというテクニックは斬新だったのかもしれない。
古典的な夢オチを今のテイストで堂々と表現している本作は、
むしろ斬新なのか計算なのか。