新感染 ファイナル・エクスプレス

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2016年 韓国

監督:ヨン・サンホ

出演:コン・ユ / チョン・ユミ / マ・ドンソク / チェ・ウシク

 

韓国のゾンビ映画。めちゃくちゃ面白かった。もしかしたら、いままで見たゾンビ映画で一番面白いかも。

どうせB級映画だろうとNetflixで暇つぶしに見たらやられた。

ああ、そうか、ゾンビ映画って単なるホラーじゃなくて、ヒューマンドラマなんですもんね。ゾンビ映画に熱い人ってみんなそれ言うよね。「一番怖いのは人間だ」って。まじでこれゾンビ映画史に残る名作なんじゃないかって熱くなったけどそこんとこどうなんすか。

 

全体的にストーリーに無駄がない。心地よい緊張感がラストまで持続したままノンストップでハラハラが止まらない。ゾンビ映画、僕そこまでたくさん見たわけじゃないけど、大抵途中でダレるじゃないすか、ダレるんすよどっかで、絶対。ダレるっていうか慣れるんですよ。ゾンビに。力技のゴリ押しがはじまったりすると次第に冷めてしまうんだけど、でもこの映画は恐怖への緊張感が単調にならない。ピンチを切り抜ける工夫がワンパターンじゃないからなんだと思った。

この映画の良いところは、あくまでも「電車の中」というシチュエーションに限定しているところ。電車という限られた空間でどう立ち回るか。それがこの映画のテーマな気がした。さすがに狭い電車の中で、逃げきれないし間がもたないと思ったんだけど、ちゃんと緊張感が持続する工夫がされているんですよ。力技のゴリ押し一辺倒にならずに、いろんなパターンのピンチをみんなで協力して切り抜けていくんです。途中で外に脱出する展開もあるけど、ちゃんと電車に戻ってくる。それも上手く緩急になっているし。

ゾンビ映画で、一番オイシイのって「ここは俺に任せて逃げろ!」って自らを犠牲にして死ぬという役ですよね。あれはカッコいい。一度でいいから僕もそんな大役やってみたい。

感動してラスト号泣した。まさかゾンビ映画を見て泣くと思わなかった。

めちゃめちゃ面白かったです。